無駄のないあがき

男子大学生がジタバタしています。

もはや狂気の域に達するキレ方をしていたおっさんの話

f:id:poltadayo:20170207203201p:plain

 

 

これは、電車の人身事故等による運転見合わせは、時に人々を狂気に駆り立てるという話だ。

 

特に朝の時間帯におきる運転見合わせは、早く会社に行かなければならない多くの社会人にとって迷惑そのものである。例えば大事な会議があったり、他社との重要な商談があったり、一刻も早く電車が動いて欲しくてイライラしている社会人をよく見る。

 

 

 

思えば中学高校生時代なんかは不謹慎ながらも、

 

「よっしゃ!!!電車止まった!!!学校休みカモン!!」

 

というように予期せぬ休校を願い、ガラケーで友達とメールの一斉送信をしていたものだが、「電車止まっても会社に行かなければならないなんて可哀想」などと電車が止まっても会社に行って下さる社会人のおかげでこの世が成り立っていて、いずれ自分もその一員になる運命にあることを考えもしなかった当時の私は発光ダイオード並に青かったし、2ヶ月後にいよいよ現実になると想像するとアバター並に青ざめる。

 

話は戻るが、電車の中に閉じ込められてイライラした社会人はたまに窓から出ようとする。そのようなニュースを一年に一回の周期で見る。彼らは皆、口を揃えてこう言う。

 

「早く会社に行きたかった。」

 

 

実際私だって、出席しないと自分の人生が終わる会議がある日に電車が止まろうものなら、奇行に走るかもしれない。

 

 

しかし、かつて私が目撃したとあるおっさんの奇行はとても理解できないものであった。

 

当時、京浜東北線が止まったことにブチギレて駅員さんに何か罵詈雑言を浴びせていたおっさんを目撃した私は、野次馬根性でおっさんに近づいていった。「どうせさっさと電車を動かせとか言ってんだろうな、可哀想に」と思っている野次馬青二才こと私の顔面は発光ダイオードで青く光っている。

 

 

しかし、よくよくおっさんの主張が鮮明に聞こえてくると私は己の耳を疑った。

 

 

おっさん「おい!急いでんだぞ!どうしてくれんだよ!こういう時のための究極の物をだせよ!究極の物だよ究極の物!は?じゃねえよ、出し惜しみしてんじゃねえよ!一刻も早く究極の物を出せー!」

 

 

狂気の域に達している。それを狂気と言わずして何と形容したらよいのか。

奇行のレジェンドofレジェンドである。ノーベル奇行賞があるなら受賞日をフライングして渡したい。

 

 

怖くなった私はその場から逃走してしまったので、おっさんにとって究極の物が何だったのかは未だに謎である。一瞬まで会社まで運んでくれる近未来の乗り物だったのか、それとも時間を止めておっさんだけ軽やかに動くことができる近未来の薬だったのか分からないが、とにかくおっさんは究極の物を欲しがっていた。果たして究極の物ってなんだったんだろうか。

 

 

 

もちろん駅員さんは、「おおぉ、究極の物ですか。ついにこれを使う日が来ましたねえ…」なんて言うこともなくただただ困惑していたっていうそういう話です。