読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

無駄のないあがき

男子大学生がジタバタしています。

唐突ではあるが、拷問博物館の話をさせて欲しい。

 

 

「天気が良いから、拷問器具を見にいこう。」

 

天気が良いからピクニックに行こうと同等のテンションで、

拷問器具が展示されている明治大学博物館に行った時の話をさせて欲しい。

 

 

私は正直ビビッていた。

 

 

まるでピクニックに行くようなテンションではあったものの、

ピクニックのような甘ったれた精神状態ではなかった。

 

 

私は、恐れていたのだ。区切りの数字で来場者を祝う突発的なイベントに。

 

 

「おめでとうございます!!!!!1万人目のお客様です!!!!そんな幸運のお客様には記念品を差し上げます!!」

 

 

かの有名なあれである。

 

疑ってるわけでもないのに1万人目の入場者であることを証明する書類を渡され、

欲しくもない記念品を贈呈され、

 

挙句の果てには、

ノコノコと現れた支配人的な奴の「おめでとうございます」と差し出す握手に戸惑いながらも応じ、その支配人的な奴と記念写真を撮るなどするのだ。

 

 

最悪の場合、そこの広告塔であるマスコットキャラクターも現れ、

あなたは支配人とマスコットキャラクターに挟まれて記念撮影をすることになる。

 

 

しかも大概の場合、そのマスコットキャラクターは喋れないという意味不明な設定がされている。

 

 

ふなっしーだったらいい。決して会話は途切れることなく、不幸にも1万人目の来場者となってしまったあなたでも楽しい時間を過ごせることになるだろう。

 

 

しかし、大半のマスコットキャラクターは喋れない。

 

 

「かわいいですね」とお世辞を言って、キャラが無言で少しだけ躍動するという永遠なるループの世界に誘い込まれてしまうのだ。まさに地獄である。

 

 

もし、そうなったらどうしよう。

100歩譲ってディズニーならまだいい。

 

 

ミッキーやドナルドたちと肩を組んでシンデレラ城をバックに写真を撮り、

一年間無料入場パスなどを渡され、

さらにSNSに一連の出来事を投下することで、女子から「キャーーうらやまぴー」などといったコメントをもらって自己承認欲求を満たすのだ。

 

 

しかし、私が向かっているのは拷問博物館。

 

 

「おめでとうございます!!!!1万人目のお客様です!!!そんな幸運のお客様に全身拷問30分無料コースをプレゼントいたします!!」的なイベントが起きたらどうする。

 

 

どこに隠れていたのか拷問のスペシャリストたちがいつの間に私の背後に回り、

私を太めの棒に括り付け、全身拷問30分コースを始めるのだ。

 

 

「なぜ貴様はここに来た?」

 

 

拷問のスペシャリストの詰問に、「天気が良かったから」と答えてしまうのは簡単だ。

「ピクニック気分で来ました」まで言い切っていいかもしれない。

 

だがこれはあくまで拷問。少なくとも30分間は「し、知らない」と意味不明な否定を私は続けなければならないのだ。

 

 

嫌だ。絶対に嫌だ。

 

 

それが終わったら次は絶対に支配人が出てくる。

ビシッとしたスーツに身を包み、一瞬「おや、まともな人間か?」と見せかけて、

よく見ると数多の人間を拷問にかけてきた目をしている支配人が出てくるに違いない。

 

 

「おめでとう。」

 

 

全然おめでたくない。全身拷問30分コースを終えて朦朧とした私に、追い討ちの拷問をかけてくる可能性すらある。その目で私を見ないでくれ。

 

 

「こちらが記念品です。」

 

 

拷問トランプに拷問プラモデル。最高だ、最高にいらない。

どんなトランプゲームも盛り上がらないこと間違いなしだ。沈黙の大富豪だ。

部屋に飾った拷問プラモデルを友達に見られたその日を境に、facebookの友達の単調減少が始まるだろう。

 

 

記念品贈呈が終わったら、最後にマスコットキャラクターが出てくるに違いない。

 

「彼の名はゴウモンくんです。」支配人が厳かに告げる。

 

「名前そのままかよ。」と私は思う。

 

 

「コウモン?」と聞き返す寒いギャグをなんとか喉仏あたりで留め、

「わ~かわいい~」などとお世辞を言うのである。

 

ちなみに拷問博物館なのでもちろんゴウモン君が可愛いわけがない。

なんなら背中に私を括り付ける用の十字架を背負っている気がする。その右手に握ったムチはなんだ説明しろ。

 

 

「・・・」ゴウモン君は無言で私を痛めつける。

ゴウモン君は大半のマスコットキャラクター同様、喋ることができないからだ。

 しなりにしなる鞭で打ってくるに違いない。

 

 

無言で拷問されるほど恐ろしいものはない。

というかゴウモン君は全く問うてこないのでもはや拷である。

 

白状すれば助かるとかそういうのは無く、ただただゴウモン君に拷されるがままなのだ。

 

 

最後に記念撮影だ。支配人とゴウモン君に挟まれた私はさぞかし憔悴しきった顔であるだろう。ひどい顔に加えて、ゴウモン君が責めたところが少しばかり流血しているが、それはビューティーカメラで加工して、インスタにアップすればいい。

 

 

 

 

完璧すぎる。完璧な脳内シュミレーションだ。

 

 

 

 

もう何も怖くない。

 

 

 

 

 

もはや起こってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

何事もなく普通に入場しました。

 

 

 

P.S. 

 

 こんな拷問器具があったよ。

 

 

鉄の処女(てつのしょじょ)

 


f:id:poltadayo:20160710152503j:image

 

中には針がついていて、罪人はこの中に入れられる。

伝説に基づき、ドイツのニュルンベルグで作られた模造品であり、実在したかどうかは怪しいらしい。

 

というかそもそも処女の顔じゃなくね、と思わず私はツッコミました。

 

 

以上。

 

この他にも器具があったり、資料があったり、写真があったり。

入場料は無料で御茶ノ水駅からすぐ近くにあるので、拷問を受けたことがある人もない人も興味がありましたら是非。

 

  

明治大学博物館

アクセス:JR「御茶ノ水駅」から徒歩5分

住所:東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階

 

にほんブログ村 大学生日記ブログへ
にほんブログ村クリックおねがい。