無駄のないあがき

日々に疲れている全ての人類に癒しを

我々は中大兄皇子と中臣鎌足がスタバに行くのを阻止しなければならない。

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最近まで知らなかったのだが、Yahoo!ニュースのトピックスは13文字の見出し(「半角含めると13.5文字)で構成されている。

 

何が何でも13文字ぴったりにおさめなきゃいけないわけだから、めちゃくちゃ長い人名や、むちゃくちゃ長い国名にまつわるニュースであると、その見出しの表現にかなり困難を極めるだろう。

 

実際、「コートジボワール」→「アフリカ」だったり、「ホイットニー・ヒューストン」→「米歌姫」のように、上手いこと言い換えているらしい。

 

まあだから、レオナルド・デカプリオがアーモンド トフィー トリプル チョコレート フラペチーノを飲んで、「これ、そこそこ旨いね」と言ったというニュースが取り上げられるなら、

 

「レオ、スタバの新作を褒める」みたいな誰得な見出しになるわけだ。

 

見出しに出てくるワードを省略することで「レオってだれやねん!!!」とややブチギレ気味なおっさんが鬼のように見出しをクリックしてアクセス数が爆増する効果もあると推測できる。

 

まだレオで短縮できるならいいけど、

中大兄皇子中臣鎌足が2人揃ってアーモンド トフィー トリプル チョコレート フラペチーノを「そこそこ旨いよね。」と褒めたら若干ヤバい。冷や汗が数滴たれる。

 

アーモンド トフィー トリプル チョコレート フラペチーノの要素は何としてでも詰め込まなきゃいけないので、頑張って短縮して「スタバ新作褒める」の8文字消費で残り5文字。

 

この場合、普通に考えると「皇子と鎌足 スタバ新作褒める」となるのであろうか。

 

個人的には「改新コンビ スタバ新作褒める」の方がスタイリッシュではある。何か良くわからないけど時代のニューウェーブを創り出した2人がスタバの新作を褒めると説得力がある。どちらにせよどうでも良いニュースに変わりはないけど、クリックはする。

 

2人とも褒める方向で意見が一致してたから良かったものの、これがもう鎌足がウマいと言い、皇子がマズイと言ったらもうそれは手の施しようがない。

 

苦し紛れで「皇子と鎌足 スタバ新作で対立」みたいな何も伝わらないニュースの見出しが出来上がる。味の好みが一緒で本当に良かった。

 

もうだからお察しのように彼らがカスタマイズするのだけは全力で阻止しなければならない。カスタマイズしようものならもうそれはこの世の終わり。

 

 

鎌足がエクストラチョコレートチップエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラチャイエクストラホイップアーモンド トフィー トリプル チョコレート フラペチーノを二人分くださいって言った日にはもう、

 

 

間違いなく「皇子鎌足 スタバカスタマイズ」みたいなカスみたいな見出しが出来上がるのだから。 

 

 

 

 

それは脱毛という名の方舟

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正月早々、私のスマホの下の方にとある広告が現れた。

 

「メンズ!!脱毛!!!!いまなら!!!500円!!!」

 

正しい文面は記憶にないが、テンションと内容はこんな感じであった気がする。お年玉が貰えない正月の存在意義に苦悩していた私は、気を紛らわせるために500円ならまあという軽い気持ちで鼻毛を抜きながら申し込んだ。

 

決して髭にコンプレックスがあるわけではない。

単純なる好奇心である。脱毛がもたらす悦びを疑似体験できれば、そのような軽い気持ちで私はエステに訪れた。

 

受付をすますと待合室に通された。目の前にはモニターが一台あり、芸人のペナルティが映っている。

 

「うわ、毛濃!気持ち悪!」

 

体毛が濃いワッキーの方が、ヒデに毛が濃いという身体的特徴をディスられ、その話の流れからワッキーを脱毛をさせるというストーリーである。

最終的にワッキーはツルツルになってどこか自信に満ち溢れたオーラを醸し出すみたいな流れになっているのだが、問題はこれが延々とリピートされるとこにある。

 

ワッキー毛が濃い→毛が濃いのはキモいモテない→脱毛→輝く

 

この起承転結が永久にループされる。待合室にいる人たちは特にやることがないのでモニターを見続ける。モニターを見続けた結果、毛が濃いのはビジュアル的にマズいということが脳内に刷り込まれ、個人差はあるが「ああ、毛が濃い人間は人間失格なんや」という気持ちになるのだ。

 

そんなことは決してない、決してないのではあるがモニターをみつつ、無意識に自分の腕の毛を確認してしまう。あごヒゲを撫でる。そして待合室の人々の中で謎の連帯感が生まれる。

 

「私たちは脱毛と言う名の希望の船に乗れている」

 

私たちは同志だ、ともに脱毛の方舟で新世界へ漕ぎ出そう。

横目で仲間たちの体毛を確認しつつ、心はそのような感情で満たされる。毛を抜くという共通の目標を掲げ今日この瞬間この場に集った私たちは絆で結ばれた。あごひげの松田があごを撫で、腕毛の権藤が腕毛をなびかせている。あと数分後にはあごひげの松田はツルツルの松田に、腕毛の権藤はツルツルの権藤になるのだ。無毛地帯だ。One for All, 無毛 is party tonightだ。

 

ちなみにほく毛にレーザーはあてられないぽいので、ほく毛の私はほく毛の私のままである。

 

松田が呼ばれた。「行ってこい」私は心の中でエールを送る。権藤も呼ばれた。権藤の腕毛が見られるのも今日が最後かもしれない。「ツルツルになってこい」隣の耳毛の山本が呟いた。

 

「岡安さんどうぞ」

 

ついに私が呼ばれた。高まる鼓動、はじけるほく毛。はやる気持ちを押さえ、私は通された小部屋の椅子に腰を下ろした。

 

「こんにちは、本日担当させていただきます島森です。」

 

よく見ると島森はツルツルだった。

「私も昔、ひげ脱毛したんですよ。」島森は言った。

そう、島森は遥か昔に希望の船に乗っていた生き残りであった。

 

「年を重ねると毛が濃くなるんで今のうちに脱毛した方がいいですよ」

 

脱毛に年齢制限はない。しかしながら、若いうちに手を打たないと希望の船に乗り遅れてしまうということを暗示している。

 

「とりあえずモニターで毛をみてみましょうか。」

島森が謎の装置を持ってきた。自分の毛の状態を拡大してモニターで見れるらしい。これは、この装置は島森が開発したのか?その問いに島森は答えず、私のあごひげの拡大画像をモニターに映した。

 

「シンプルにグロい」私は思った。

モニターに映っていたのは、密集するひじきの集団。

所狭しと並んでいる。肌に髭が生えているというより、髭に肌が生えているという表現が正しい。画面がひじきでブラックアウトしていた。

 

「こう見るとすごいですよね。そんなに濃くないようにみえても・・・」島森が畳み掛ける。私の脳裏に「ああ、毛が濃い人間は人間失格なんや」という感情が再度湧き上がる。

 

それでは実際に脱毛していきましょう、と島森に連れられ、ベッドに寝かされた。目にガーゼのような物を掛けられ、視界が真っ暗になる。先程の所狭しひじきを思い出す。

 

松田はそろそろツルツルになっただろうか、そう思ったとき毛を一本抜かれた。想像していたよりは痛くない、希望の船に乗る代償はお金とほんの少しの痛みだけであった。

 

100本ほど抜かれただろうか、施術が終わった。

少し顎がジンジンする。ジェルを塗られしばらく放置された後、また私は小部屋に戻った。

 

これが脱毛後の写真です、そういって島森がわたしの顎の写真を出してきた。そこにひじきはなかった。あるのはツルツルになった私のあごだけが映っていた。島森が畳み掛ける。「これを定期的にしていけば数か月で・・・」

 

気づいたら私は契約の判子を押していた。体験コースにとどまらず定期的に抜くやつである。島森は言った。

「これから宜しくお願いしますね。」

 

待合室に戻るとツルツルの松田とツルツルの権藤がいた。

松田と権藤は心なしか輝いているように見えた。

「お疲れさま」と私は呟いた。

 

モニターではまたワッキーがヒデに「毛濃!気持ち悪!」とイジられている。眉毛つながりの川島とほほ毛の谷村が食い入るように画面を見ている。

 

 

 

耳毛の山本はまだ戻ってきていない。

 

 

 

わたしはサロンを後にした。 

 

 

 

オフィスにゴリラがいたらとても良い

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オフィスに犬がいたらとてもいい。

 

フロアに何匹が放し飼いにされていて、

触れあいたいときに自由に触れ合える。

 

ストレスが溜まったサラリーマン&サラリーウーマンを癒しになること間違いなしだ。

 

顔面をペロペロされようが、パソコンの画面をペロペロされようが、犬がもたらす癒しに比べればプラマイ大幅プラスである。

気軽にそこそこ重要な書類の上でおしっこしてくれてもいい。

フフ、と笑って許す。

 

なんなら「犬がおしっこかけるので」という理由で社内のペーパーレス化が進むかもしれない。一石二鳥だ。

 

会議だって犬を膝に乗せながら一緒にやればいい。

犬を撫でてリラックスすることで革命的なアイデアが舞い降りてくるかもしれない。

 

 

 

犬はまあ普通に良いとして、オフィスにゴリラがいる会社に入りたい。

 

社員一人につき、ゴリラ一頭が必ず福利厚生の名の下に支給される。福利厚生とは何か?という問いに自らの頭を使って考えるいい機会にもなる。何も考えずに家賃補助を貰うより、ゴリラを支給される方がよっぽどいい。なんなら二頭欲しい。

 

最初の挨拶回りだってパートナーのゴリラと一緒に行く。

ゴリラは喋れないので、自分の自己紹介もした上にゴリラの紹介もしなければならない。「彼はゴリ山といいます、バナナと思いきや普通にポテチが好きです」と負担は二倍である。プレゼン能力が著しく向上する。自分よりもゴリラに興味を持たれて、最終的に名前も顔もお客さんに忘れ去られるのもまた一興だ。

 

あまりにもゴリラのインパクトがでかすぎたせいで印象がかき消され、「えーっとゴリ山君だっけ?」とゴリラの方の名前で呼ばれるかもしれないし、最終的に「ゴリラじゃない方の人」と呼ばれるかもしれない。人はゴリラじゃないからゴリラじゃない方の人はおかしくないかという哲学的な悩みも持てる。

 

あと絶対にドラミングをしてはいけないタイミングで絶対にする。お客さんが喋っているときにおもむろにドラミングを始める。ゴルフをしているときに、客先のお偉いさんがバーディーチャンスのここ一番の集中どころでドラミングする。ゴリラがどんな状況でドラミングをするのか存じ上げないが、ドラミングしてくれて大変ありがとうという状況はまずない。圧倒的修羅場をくぐり抜ける良い練習になる。ゴリラの尻ぬぐいができない奴なんて半人前だ。あと、尻で思い出したけどゴリラは普通にうんこを投げる。

 

もちろん会議にもゴリラがいる。社内会議なら1人1ゴリラなので会議室の圧迫感が尋常ではない。8頭いたら間違いなく誰かはウホウホいってるだろうし、ドラミングしてる奴もいるだろうし、バナナ食べてる奴もいる。このように集中できない状況下で会議をすることで、効率的に早く会議を終わらせるようになり、無駄な時間が削られる。

 

いいことづくしである。虎の威を借る狐じゃないが、重要な商談の時に後ろにゴリラを立たせとけば相手はビビる。有利に交渉を進められる。そこに緻密なロジックは要らない。相手に形勢が移りそうなときは強めにウホウホウホウホ吠えてもらえばいい。ウホウホウぐらいでこちら側に有利に交渉がまとまる。あとちょいちょいうんこも投げる。ゴリラの威を借るビジネスマンだ。そこにプライドはない。

 

 

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